スラムダンクの続き181話

181話~190話

#181 素人・桜木


 抜けようとした仙道の前に現われた桜木。田岡監督を始め全員が驚きます。

 

彦一は、「作戦を読んでいたのか」、と恐れ、田岡監督は「ボールに集まる素人の習性」だと思おうとします。

 

果たして本当のところはどうなのでしょうか?

 

「次の1ゴールをとったほうが全国だ」−必死に守る湘北の姿に応援の声も上がります。

 

ディフェンスに最も必要なのは、技術ではなく気持ち−とにかく守り切る、絶対に入れさせないという気持ちが大事なのです。

 

仙道から最高のパスが魚住に渡ります。

 

赤木に「お前も4つだ。ファウルが怖かろう」と魚住。「怖かろう」って、高校3年生にしては渋いな。

 

 

 

 

#182 素人・桜木2
ジャンプした赤木の後ろに桜木の姿が!なんと魚住をブロックしたのです。

 

天才・桜木の恐ろしさをジジイは知らなかったのですね…。そして、理解したときにはすでに遅いんですって。

 

湘北の不安要素だった桜木花道は、陵南の不安要素でもあったのです。

 

「赤木、流川にはWチームにいけ。木暮は離しておいていい!」と田岡監督は指示を出します。

 

この指示が致命傷になるとは思わずに…。残り1分。

 

陵南の攻撃の目を摘んだのは再び桜木でした。そして運命のボールが木暮に渡ります。

 

3ポイントシュートを打つメガネ君。

 

ゴールにボールが吸い込まれる瞬間のシーンでは胸が詰まり、涙があふれそうになります。

 

 

 

 

#183 メガネ君


 5年前、メガネをかけた真面目そうな少年がバスケ部に入部します。

 

体力をつけるために入ったのが、全国制覇を目指す赤木という友人を得て湘北高校に入ってもバスケを続けていました。

 

元気なマネージャーの彩子、宮城が入部、次の年には流川と超問題児の桜木が入ってきます。

 

そして三井の事件を経て今の湘北バスケ部が出来上がります。

 

「オレは3年だから、インターハイに行けなかったら…陵南戦が最後だ」

 

 そのメガネ君が放ったシュートが弧を描き得点に。

 

温厚で縁の下の力持ち的存在のメガネ君にスポットライトがあたった瞬間でした。

 

これで湘北はぐっと勝利を引き寄せるのです。

 

スーパールーキー流川でも、神奈川ナンバーワンセンター赤木でも、中学MVP三井でもなく、天才桜木でもない、努力の男・木暮がインターハイ出場を決めたのです!

 

本当に井上先生の話の持って行き方は上手いですね。

 

#184 勝敗
 残り58秒。
赤木が言うように、勝負は最後のブザーが鳴るまで分かりません。

 

特にバスケットボールはたった1秒の間にシュートが入り、逆転するのも不可能ではないスポーツだからです。

 

ラスト13ページ、セリフの無いコマが続きます。

 

井上先生が得意とする手法ですね。セリフが一言もなくても、声が聞こえ、音が聞こえてくるから不思議です。

 

桜木のダンクが決定打になり、湘北が勝利を掴みました!

 

 いや〜、長かった…!これでファンも一安心です。

 

 

 

 

#185 インターハイ


 晴子も桜木軍団も大歓声!ついに、湘北が全国行きの切符を手に入れました。

 

忘れていた足の痛みを思い出す赤木。もう気にする必要はありません。

 

コート上で涙を流し喜びを噛みしめます。「さあ整列だ」と赤木の肩を抱えて言う桜木。

 

海南戦では、悔し涙にくれる桜木に「さあ整列だ」と促す赤木でしたが悔しかったシーンが、何十倍のも嬉しさになって返ってきたのですね。実に上手いオーバーラップです。

 

 一方悲しみにくれる陵南。「仙道を全国で見てみたかった」…牧ならずとも思ってしまいます。

 

本当に敵ながら天晴れな選手ですね。健闘を讃え抱き合う赤木と魚住の顔がゴリラに…(汗)。

 

病院で待つ安西先生に勝利の報告をし、胴上げするメンバーたち。

 

先生、心臓止まっちゃいますよ(2つの意味で)!

 

 

 

#186 愛知の星
桜木が海南大附属の牧と清田とともに名古屋に“愛知の星”こと諸星大を見に行く話ですが、牧と清田のプライベートを垣間見ることができるので、他校ファンには嬉しい回でしょう。

 

同じ神奈川県の代表とはいえ、ライバルでもある湘北の桜木を誘うとはある意味敵に塩を送る行為です。

 

牧は高校生らしからぬ大人の余裕ですね!

 

(さすが牧さん、かっこいいっす!by清田)さらに赤木の足や安西先生を気遣う優しさも。本当に牧はできた人です。

 

また、流川がアメリカに行きたいと安西先生に告げる回でもあり、ターニングポイントの回とも言えますね。

 

いつもはやんちゃな清田がパチンコに並ぶ桜木軍団に注意したり、バスケット以外に対する彼らの性格や考え方も見えてくる貴重な回でもあります。

 

 

#187 1年坊主


桜木と清田は改めて全国にライバルがいるとことを目の当たりにします。

 

今回迫力があるのは、名朋工業の森重という199センチ100キロの巨体な選手が豪快なダンクをかますシーンでしょう。

 

愛知の星と呼ばれる諸星を苦しめたのも頷けます。湘北や海南に強敵現る!

 

そして森重を牽制しようとする桜木ですが、逆に弾かれてしまい、更に「悪い」と謝られます。そんな森重の度量と背中の大きさには不気味さも…。

 

また、安西先生が流川に言った「(アメリカに行く前にまず)君は日本一の高校生になりなさい」という言葉は、読者にとっても個々の立場で当てはまり、考えさせられるのと思います。

 

 

 

 

#188 彦一、大阪へ帰る
 友人の試合を「要チェック!」しに以前住んでいた大阪に行く彦一ですが、色々な表情が見ることができるので、彼のファンには楽しい回ですね。

 

そして仙道のことを友人の先輩(岸本)にきつく言われてムキになる先輩想いの彦一は、高校生らしいというか、大人っぽい彼らが改めて高校生だと思わせてくれる微笑ましいエピソードです。

 

彦一を敵に回すとデータをバラされるので怖いですね(笑)!

 

また、魚住の夢が板前だと明かされますが、頭に様々な思い出が駆け巡り、彼が涙するシーンはこちらも涙を誘われます。

 

 

 

 

#189 バスケットの国


安西先生が昔の教え子を亡くすという、辛く切ない過去が明かされます。

 

あきらめないことは勿論大切ですが、時にはプライドを捨てて情けない自分を受け入れることも必要なのかもしれないと考えさせられる話です。

 

再び「とりあえず日本一の高校生になりなさい」と流川に話す優しい目の安西先生。

 

安西先生は息子のように桜木や流川を見ているのでしょうか。

 

それにしても和服で外車を乗りこなす安西夫人はかっこいい!

 

 

 

#190 日本一の高校生
安西先生の言葉から目標が明白になり、気迫のある練習姿を見せる流川。

 

その姿を目の当たりにして、バスケットしか見ていない流川に、「もともと私の入りこむスキマなんてなかった」と思う晴子ですが、この切なさ、女性読者は特に共感できるのではないでしょうか。

 

『スラムダンク』は主に部活の青春が描かれ、特に後半は高校生が主人公の漫画にしては恋愛描写が少ないように思われます。

 

しかし、晴子の流川へのほのかな想いが混じってくることで、より深みのある高校生達の話になっていると思います。

 

 

 


191話から200話

#191 1ON1


三井に1ON1の相手をお願いする流川。

 

スーパールーキー流川と中学MVPで3Pシューターの三井との対決はファンを興奮させた戦いの1つでしょう!

 

「もう誰にも負けん」と心に決めた流川のシュートは三井でも止められません。

 

本当に君はどこまですごいプレイを魅せてくれるんだ、流川!!

 

一方、赤木には深沢体育大学からスカウトの話が持ち込まれます。

 

高校関係者からも赤木は注目されていますが、深沢体育大学の全日本メンバーからの評価を聞いていると、赤木もまた日本バスケット界の未来を期待される選手なのだとこちらもワクワクしてきます。

 

 

 

 

#192 1st ROUND
 「まだオレのオフェンスが残っている」と三井が改めて流川に1ON1を挑みます。

 

するとすかさず3Pを決める三井。「3対2でオレの勝ち!!」とは大人げないぞミッチー(笑)!!

 

さらに「線ふんでた、同点だから延長戦」と言う流川も本当に負けず嫌いです。

 

ですが、どんな凄いプレイをしていても彼らは普通の高校生と変わらないと思わせてくれる微笑ましいエピソードですね!

 

その後、流川に勝負を挑み、落ち込む桜木ですが、三井、宮城に励まされ、本当に良い先輩達に恵まれているなと思います。

 

そして深沢体育大学の唐沢監督に「ベスト8を狙ってくれ」と言われ、「全国制覇が私の夢です」と言い切る赤木キャプテンは、老若男女全てがしびれる格好良さだと思います!

 

それから雄叫びをあげ、スカウトされた喜びを素直に表現する赤木は高校生らしく微笑ましいですね。

 

 

#193 全国が危ない
 バスケ漫画とはいえ、学生の本分は勉強です。

 

全国へ向けて意気込んでいる湘北バスケ部に立ちはだかる大きな難関は期末テスト!

 

なんと赤点が4つ以上ある学生はインターハイに行けないという学校の決まりなのです。

 

そして赤点を取った桜木・流川・三井・宮城は赤木の家で勉強合宿をしますが、これも学生の時しか経験できない青春ですね。

 

本人達は必死ですが。いやー、湘北優等生軍団(赤木・木暮・彩子)が学校に居たら是非勉強を教えてほしいと思ったものです(笑)。

 

ミッチーが親御さんを心配させないように電話をかけているなど、ほのぼのした彼らのシーンが満載なので、短い言葉では思いを語り尽くせません。是非読んでほしい話のひとつです!

 

また、インターハイで注目の的になるであろう流川に、嬉しいけれど複雑な気持ちを抱く晴子、桜木にとってはお姉さんみたいな晴子を見ることもでき、晴子さんファンにも必見の回ですよ。

 

晴子の手料理に感動するカワイイ桜木に、読者も幸せな気持ちにさせてもらえます。

 

 

 

 

#194 合宿


 静岡へ合宿に行く湘北バスケ部ですが、桜木は安西先生とマンツーマン合宿を行うことに。

 

桜木をうらやましがるミッチーの気持ち、よくわかります(笑)。

 

ウォームアップをする安西先生はぷよぷよして微笑ましいのですが、いざシュートをすると、とても格好良いです。

 

インターハイまでに桜木はまだ成長すると見込んで、静岡合宿に行かせず個人練習をしたほうが良いと考え、学校に残した安西先生。

 

「シュートが入るようになるのか」と問う桜木に「君次第です」と答える安西先生に、読者も桜木がどれくらい伸びるのか、期待が高まります。

 

 

 

 

#195 合宿2


 高宮が録画していた自分のシュートフォームのビデオを見て、愕然とする桜木。「これはオレじゃねえ…」。

 

「下手糞の 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」う~ん、安西先生のお言葉は毎回身に染みます。

 

名言は「あきらめたらそこで試合終了だよ」だけではないのです!

 

「シュート2万本です」との課題に「2万で足りるのか?」と答える桜木。さすが我らが主人公!と、しびれます。

 

 それにしても桜木は先輩だけでなく、桜木軍団、晴子という素晴らしい仲間にも恵まれていますね。

 

人はみんなの力を借りて成長できると改めて思わせてくれる合宿のお話です。

 

#196 合宿3
 静岡合宿で、静岡No.1の常誠高校と練習試合をする湘北バスケ部は、全国ベスト8の勢いに押されています。

 

そんな中選手達は、その場にいない桜木の軽口を想像し、意気投合してやる気を出します。

 

良くも悪くも桜木は湘北のムードメーカーという大きな存在になっていますね。

 

そして自分の練習姿のビデオを見ている、とても良い瞳の桜木の横顔に「成長したね、桜木!」とファンは思わず声をかけたくなってしまうでしょう。

 

 

 

#197 バッシュ(brand−new)
全国ベスト8の常誠に、意識をさせた湘北高校バスケ部。

 

そして、穴が開いた桜木のバッシュにも彼の合宿の成果が出ていますね。

 

新しいバッシュを探しに来た桜木と晴子に「チエコスポーツ」の店長は自分の昔話を語ってくれます。

 

海南の常勝神話が始まる時に居合わせ、かつ海南を苦しめた店長はすごいですね!

 

湘北の色(赤と黒)のバッシュをブレゼントしてくれる店長ですが、桜木に全国優勝の夢を託してくれたのだとまた感動!そんな桜木は店長に気持ちだと100円玉を渡します。

 

前の30円よりは値上がりしたけど(笑)!夢と信頼はお金では買えませんからね(汗)。

 

湘北バスケ部、そして我らが主人公桜木は沢山の人とファンの希望を乗せて、全国へ乗り込むのです!!

 

彼らがとんな活躍を見せてくれるのか、本当に楽しみです。

 

 

 

アニメ101話感想

湘北高校バスケ部メンバー


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