221[ワルモノ見参!]
安西先生は,一人ずつにスイッチを入れていきます.
それによってチームの緊張と焦りが少しずつ取れていきます.こんな時に自分がバスケをしていた時に安西先生のような先生がいたらと思ってしまいます.
会場は案の定山王ムードなのですが,それでも湘北は自分たちがワルモノとして,会場入りするシーンはとてもかっこいいです.
そして遂に試合前のアップが始まります.ここからが試合の始まりです.
222[アイサツ]
アップですら湘北の一部はプレッシャーにやられてしまっている中,花道がやります.それは相手ゴールにダンクを決めてくるという普通じゃ考えられないことをします.
こういう行為は漫画だからこそできて,読者を楽しませてくれる演出だなぁと思います.
山王のアイサツはしっかりと赤木と流川が止めて,もうちょっとした喧嘩です.
さて,王者山王との勝負という湘北の最大の挑戦が始まろうとしています.
223[サイン]
湘北は改めて思うと,不良や,自己中などの問題児軍団で,そういう点で山王などの強いチームに対するプレッシャーに打ち勝つことができるのが強みです.
そして不意打ちをするためにリョータと花道は作戦を練ります.
それはパスを出すタイミングでサインを出すということ.
強豪チームになると声で人を呼ぶだけで作戦がばれてしまう可能性があるからです.
ただ,そのサインの出し方は見どころです!
224[奇襲]
リョータと花道が繰り出す奇襲とは,アリウープでした!これを,まぐれかもしれませんが決めて観客を唖然とさせる二人.
このシーンは鳥肌が立つほどかっこいいです!しかし,相手も王者,しっかりと同じ2点を決めてきます.
その後も浮かれることなくしっかりとプレーをしていく湘北.その中でも作戦で三井にボールを集めます.
そしてしっかりと決める三井はやはりシューターとしてかっこいいです.
1分経過で湘北のリード,これは可能性があるかもしれません!
225[スリー]
三井の調子が絶好調で,3ポイントが連続で三本入ることにより,山王に三井の存在感を示します.
クイックで3ポイントが入るのはディフェンスにプレッシャーを与えるため,次のときからディフェンスはしっかりとついてきます.
しかし,その分動きが限られてくるので,フェイクなどで引っかかるようになってしまうと,ほかの連係プレーをされてしまい,得点につながるという技術的にもすごい技です.
ここからどう山王は対応してくるかが見所です.
226[顔でか二人]
三井の絶妙なパスからの連携で,赤木がゴール下のダンクを決めます.
しかし,それをみた河田も黙ってはいません.河田はゴール下だけではなく少し離れていたところからのシュートを決めます.
これはセンターにとっては驚異的なことです.
中に押して行って外で打つことによりスペースができ,安定したシュートができるためです.
そして花道の顔面にボールがぶつかり,ここからどうなるでしょうか!
227[両方のエース]
花道は奇跡的ですが,顔面シュートを決めます!
これには会場も大盛り上がりです.
しかしそれで鼻血が出てしまったため一度コートから離れることとなります.
その後,遂に互いのエースの1on1が始まります.
そこで沢北が繰り出す,目だけのフェイク.これは一流のプレイヤー同士の間で,行われる読みあいで,そのワンプレーだけで流川に火をつけます.
日本一の称号を奪いに行く流川に注目です!
228[奪還]
「日本一になりなさい」安西先生からのその言葉を胸に流川はディフェンスがいる中ダンクを決めていきます.
それは日本一ともいわれる沢北にも匹敵するプレーでした.
山王は沢北に対してプレッシャーをどんどんとかけていきます.
それをみて少し油断をした流川でした.
しかしワンマン速攻(ディフェンスがいない状態のそっこう)で沢北に追いつかれた流川はやはり沢北が一流のプレイヤーということを再認識します.
その後出てきたでかい河田(弟)も気になります!
229[ごめんお兄ちゃん]
バスケットは今こそ基本的にはファウルがあって押し合いだけでは勝負は決まりませんが,それでも会場を盛り上げ,チームを勝利にもっていくのはそのような中でのしっかりとした攻めです.
そのうえで河田(弟)は体格が大きく,パスをもらうための位置を確保するためにも体力を使ってしまうことになります.
また下手に押すとオフェンスファウルにもなってしまうため,花道には最悪の相手でもあります.個人的にはこの河田(弟)のキャラは好きです.
230[湘北の赤い武器]
ここまで湘北のペースで押されてきていたため,山王は一度タイムアウトを取ります.
そこで驚きのことを安西先生は実行します.それは暴れん坊の花道を中心に攻めるということです.
それは,とても賭けに近いものです.ポストプレーをあまり知らない花道にそのプレーをさせるのは,その分ファウルが増える可能性があるということです.
そうなると湘北は不利になっていく可能性があります.はたしてこの作戦は成功するのでしょうか?
231話~240話まで
231[花道の成長]
攻めに行こうとする花道ですが,ルールをいまいち理解しておらずトラベリングをしてしまいます.
そして山王が点差を縮めてくると同時に会場は山王ムードに包まれます.そのなか花道に赤木がアドバイスをします.
それは腰を落とすというもの.これはバスケにおいてはとても重要なことで,バランスをとれるようになるため力負けなどが少なくなります.
それに焦る河田(弟).これは試合の流れが変わるかもしれません!
232[苦い記憶]
今回の話は,花道の成長が目にわかる話です.
河田(弟)は花道がたてた仮説の通りにゴール下のシュートしか入らないプレイヤーでした.
確かに体が大きくてゴール下でのシュートが入ればそれだけで戦力になるのですが,花道の力によって中に入っていけない河田(弟)はただの邪魔でしかありません.
そしてどんどんと調子が上がっていく花道の成長には会場も安西先生も,そして読んでいる私も胸が熱くなります!
233[王者のプレッシャー]
湘北は,王者山王に勝ち越しで迎える後半です.
この時点で余裕を残して勝つと思われていた山王が負けていることに会場も驚きを隠せません.
しかし,長年ずっと王者であり続けた山王には,周囲からの王者でなければならないというプレッシャーに勝ってきた実力があります.
そこで安西先生がみんなにかけた,「ここまでのことは,忘れましょう」という言葉がとても重たく,気を引き締めるには最高の言葉で,監督としての実力を感じさせます.
234[後半3分]
後半,始まってからわずかで,湘北と山王の点差が離れます.そこの違いはディフェンスでした.
それはフルコートプレスというもので,相手が自分たちのコートまでボールを運ぶ前に潰して自分のボールにするというものです.
このディフェンスは相当な体力がないと厳しく,それを後半の初めに行ってくるところが王者ならではです.
この厳しいディフェンスを切り抜けることができないリョータがここからどう対処するのか見ものです!
235[嵐の追い上げ]
ゾーンプレスによってミスが連発し,開始2分半で10点以上もの差がついてしまいます.
そして自分たちが攻めることができないことから,冷静に判断できなくなってしまい,その結果ファウルなどによって向こうに点数が行ってしまうというループに陥ります.
私もバスケットで一番嫌だったのがこのタイプのディフェンスで,一瞬にして焦りから周りが見えなくなってしまい,どんどんとやる気がなくなっていったのを覚えています.
湘北のタイムアウトです.
236[手のひら]
タイムアウトでメンバーがコートに戻っても静まり返るベンチ.
点差は16点にまで開いてしまいました.ディフェンスの実力が高いのを理由にしたくないのがリョータで,どんどんと自分を追い込んでいってしまいます.
しかし安西先生は作戦を変えることはありません.これはリョータのことを信じているからです.
そしてコートに戻るときにアヤちゃんが手にペンで書くシーンは試合中でもドキッとしちゃいます.
ここから反撃となるでしょうか!
237[センター]
プレスを一回ですが,それでも突破することができやっと攻めに入れることができました.
しかし,センターとしての実力は外から見ても圧倒的に赤木よりも河田のほうが強く安定したプレーを行います.
センターの役目という役目はコートの真ん中を制する,つまりは得点も入れやすいですしリバウンドの取り合いにも参戦しなければなりません.
また,コートで一番走るので体力勝負にもなります.ここで赤木は河田に勝つことはできるのでしょうか!
238[20点]
赤木だって,今まで練習の手を抜いてきたわけではありません.
自分の攻めのパターンが少なければそれを増やすために自分で考えて練習も行ってきました.
しかし,全国レベルの河田のセンターとしての力は,相手の動きを読むこともできるところです.
その結果赤木のシュートがブロックされてしまい,湘北の大黒柱が遂に揺れ始めます.
それはチーム全体が倒れる可能性があることでもあります.
はたして湘北の行方は!
239[チームの崩れ方]
大黒柱,赤木が倒れ始めることにより,湘北のチーム全体が崩れ始めます.
最初に激しいディフェンスを食らっていた三井は体力が,その分リョータが点数をジャンプシュートで稼ごうとしますが,相手をしっかりと観察していた山王はシュート率の悪さも見抜いてきます.
花道も初心者らしいミス.会場も完全に山王ムードで試合の決着はほぼ決まったものと思えます.
そして湘北は最後のタイムアウトを取ります.
240[あ?]
タイムアウトも虚しく,メンバーはもう失望に陥っているため,周りの声が耳に入らない状態です.
これは自分もバスケをしていたのでわかりますが,どんどんと自信を失って失敗した部分ばかり見えて,投げ出したくなる状態だと,本当に周りの声が聞こえません.
そんな中,花道はベンチに下げられます.花道も自信を喪失した状態で安西先生の声も聞こえません.
そんな時に安西先生の威圧がついに発揮されます.