211[振り出し]
湘北の善戦もあって,ついに残り五分を残して,試合が振り出しに戻ります.そんな中,豊玉のベンチでは内戦が始まってしまいます.
それは前監督を尊敬する岸本と現監督とのものでした.
実際に監督が代わると,チームの方針すべてが変わってしまうので,本当に監督という存在は大きいです.
その監督が仮にでも,生徒と同じ立場に立ってしまうとチームは崩壊に近づいていきます.
そんな境地を南はどのように渡っていくのかもこの試合の見どころだと思います.
212[エースを潰すこと]
流川は止まることを知りません.流川の力をもってして,遂に湘北は逆転に成功します.
それに反して,南はどんどんと調子が悪くなっていきます.
そして遂にエースキラーが本気を出します.それはバスケの選手というよりもスポーツの選手としてやってはいけないことです.
実際にバスケの試合をしていても荒い選手というのはいますが,勝つために熱くなってやってしまうのはしょうがないです.
ここでの南はこれが北野さんへの思いだと思っているのではないでしょうか?
213[北野さん]
豊玉の選手としてというよりはエースキラーとして,南は流川に突っ込みます.
これで流川に傷ができはしなかったものの,南は頭から出血をしてしまいます.
そして南の目が覚めると,そこには恩師である北野さんが,優しい言葉をかけてくれます.
その言葉で南は自分がバスケットを楽しんでやることを忘れていたことを思い出します.
一方試合では花道が二本目のジャンプシュートを決めます.試合の終わりが近づきます.
214[バスケの楽しさ]
北野さんとの話が終わって傷を負った南がコートに戻ってきます.
そこにはエースキラーとしての南ではなく,豊玉のバスケット選手として試合に出る南がいました.
そして北野さんが来ていることを知った豊玉は最後の力を振り絞ります.
油断をする湘北を,しっかりとした方向に導くのはやはり主将の赤木でした.
根性の結果,遂に全国初戦は湘北の勝ちで終わることができました.この話の後の豊玉のメンバー間がどのようになるのかが気になります.
215[山王の強み]
一回戦,豊玉との試合が終わり,山王工業とあたることになる湘北です.
ある程度強いチームなら無名のチームなど見向きもしないのですが,山王は違いました.徹底的に相手チームを調べて,OBなどにも手伝ってもらう力の入れ方.
これが王者である所以なのかもしれません.
安西先生こそ山王のビデオをチームに見せるか迷い,北野先生に相談をするほどの相手です.
これは次の試合が気になります.そして試合を見た湘北の反応とは!
216[経験]
湘北は次の試合に向けて,安西先生が山王と海南の去年の試合をメンバーに見せます.
花道はまだ初心者なので,というか花道なのでチームの強さが見えません.
しかしリョータは経験者でもあるため,自分がマッチアップする可能性のあるプレイヤーを見て驚愕します.
自分がオフェンスをやる上で相手のディフェンスが驚異的なことほど大変なことはありません.
ポイントガードが詰まるとチームも偏ることがあるためです.
さて,ここから湘北は価値に向けての覚悟ができるでしょうか.
217[花道の回想]
今回の話は基本的に山王戦前日の花道から見た回想シーンです.
その中には流川に怪我をさせた南が謝りに来るシーンも.やはり自分がやったことを後悔している南は流川に薬を渡すといういいシーンのはずが,花道から見ると毒を渡しているように見えるということがまたすごいです.
そして,ずっと夢を見ていた絶対王者,山王との試合の前日ともなると花道も気合が入ります.
さてどこまで花道は活躍することができるでしょうか.
218[湘北の解剖]
王者,山王から見た話です.意外と個性的なチームで読んでいても面白いです.
一人ひとり湘北を観察して,弱いところをどんどんとあばいていく,これは自分たちの実力があるからこそできることです.
ただそれをしながらも沢北が痛めつけられるシーンの掛け合いはなかなか面白いです.
どんなに自分たちが強くても,一切の油断はしない,そんな山王は今まで出てきたチームの中でも一番強さが滲み出ているような気がします.
219[王者の観客]
花道は朝からしっかりとシュートの感覚を取り戻していました.
そんななか試合中の海南は絶好の様子.清田はしっかりとダンクも決めて勝ち進むのが目に見えます.
そして遂にコートに王者,山王が現れます.観客は最高潮に盛り上がり,海南の試合も見えてもいないような雰囲気になります.
実際に雰囲気はとても試合をしていても感じるので,その雰囲気がどこまで湘北に影響してくるかが気になるところです.
220[緊張]
試合の間のアップでも,観客は山王しか見ていません.
すべての歓声が山王に向けられて,それに応えるように山王も凄いプレーを繰り出していきます.
そんな中,花道だけは押されることを知りません.まさかのフリースローラインからのダンクを繰り出そうとします.
これは失敗に終わりますが,山王の目には花道が映ったようです.
フリースローラインからのダンクはNBAでもかの天才,ジョーダンが繰り出すぐらいのものなので,それでリングにボールを当てる花道は相当凄いということがわかります.
どんどんと花道への期待が膨れ上がってきます!